特定秘密保護法なる、国民にとって百害あって一利なしの法案が強行採決された。これが前回の衆議院選挙で連呼された「ねじれ解消」の姿だ。
権力が暴走しないように衆参両院があるのにもかかわらず、物事が早く決まらない、という理由だけで「ねじれ解消」に賛同し、
参院撤廃論まで噴出するのは権力が暴走した歴史を忘れた(或いは学ばない)人々の増加の結果だと思っている。
戦後70年近くなり、戦争を体験した世代は数%までに減り、スピードのある結果重視のビジネス的思考が政治をいよいよ軽くさせる。
この法案が悪用され始めるのはいつか分からないが、悪用され始めても情報が出てこなければ、
悪用されていることの証明もできない。早期のこの法案の廃案を求めるが、のど元過ぎればすぐ忘れてしまう人々は自分の首が締まるまでは
関心を持ち続けるのは困難だろうとの暗い予測しか私にはできない。